キャベツ畑の忘れ物

買ったものを記録していきます。

東浩紀『クリュセの魚』

素朴な読者なので中盤の展開はあまり予想していなかった。そうか。
作者本人が語られていたけれど、確かに視点人物である主人公の「頭が悪い」ゆえに、世界では色々起こってるのだけどその全体像がつかめない作りになっている。あと、ループしてしまえば「同じ子どもに出会うことは絶対にない」という視点はおもしろかった。鈴羽さんとかどうなんでしょうね。
中編なのでSF設定をもう少し楽しみたいという感じ。映像化されることがあればみてみたい。